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 土壁丸子宿の家 静岡県静岡市 






土壁丸子宿の家の物語〜出会いから、着工、完成まで〜


正直な家の会が主催する「家づくり勉強会」。
この勉強会に発足当初から参加して頂いた、お施主様の長年の夢が詰まった住宅です。

 施主のS様は、当初から伝統工法で、自然素材のみで造る家づくりを目指していました。展示場や完成見学会などに出かけ、書籍などで勉強していましたが、そのような家づくりをするところがなかなか無く、私達の家づくり勉強会を探して参加して頂きました。

このお宅は、お施主様いわく、「人生の集大成としての終の棲家」です。



家づくりの始まり
 家造りを考えて数年。
 正直な家の会で建てた家を何件か見学いただいていたSさんは、退職を目の前に、退職後住まうべく、設計を進めたいとの事で電話を頂きました。
 以前から勉強熱心で、「妥協のない家づくりをしていきたい」とおっしゃっていたSさんの設計依頼の言葉は、私の心に何か訴えかけるものがあり、心が引き締まる思いでした。

 数日後、Sさんのお宅に伺うと、今まで暖めていた、家づくりのご要望がかかれた書類を頂き、お打ち合わせが始まりました。
 その要望書には、間取りなどの事はほとんどなく、構造や仕様が細かく書かれていました。
 構造材は天竜産の葉枯し乾燥材。きざみは、大工さんの手きざみの渡り顎工法。基礎はフラットベット基礎で、足固めを通し床下の換気を十分取りたい。壁は竹を編んだ土壁。
などなど、想像通り伝統工法と、自然素材だけで造る家でした。

設計
設計期間は完成予定から逆算して約1年あります。プランから実施設計まで、ゆっくりじっくり設計が始まりました。
 以前から購入されていた土地は、南北に長く南側と西側に幅4mの公道がある角地。現住まいから徒歩5分のところにある閑静な住宅地です。

着工
地鎮祭
設計も完了し、積算、工事費の調整を経て、工事契約を交わし地鎮祭が行われました。当日は、晴天で、棟梁と息子さんも参列の上、滞りなく納める事が出来ました。

いよいよ着工です。

 基礎工事は、今回は床下の換気を十分考慮したフラットベット基礎です。基礎屋さんは、この工法を以前も行った事がありますが、土台を据える基礎モルタルの施工が非常に難しく、かなり苦労していましたが、無事完了することが出来ました。




フラットベット基礎
この基礎形態は、通常ある基礎の立ち上がりが無く、フラットの基礎の上にネコモルタルで換気口を施し、土台を廻して柱を建て、その上に足固めと言われる横架材を廻し床を受けるというもの。土台の他に足固めが余分にある為、通常の工法よりコストUPになるが、湿気は下に溜まるのでこの方法は有効。


 上棟

 着工から約1ヶ月あまり、基礎も十分乾燥した頃を見計らい、建前が行われました。大工さんはこれまでに、作業場で約2ヶ月あまり、木と向き合いながらきざみを行い晴れてこの日に木が組みあがります。

 大工さんの技術はすごいもので、一度も仮組みされない部材が、寸分の狂い無く少しず つ組みあがっていきます。
昨今では、きざみは機械(プレカット)で行うのが当たり前になっていますので、きざみが出来る大工さんが貴重になってきてしまいました。大工さんの手きざみは、木の癖や特徴を一本一本読みながら刻んでいくので材木は適材適所に配置され、丈夫な家が出来ます。建前の日は設計者の私も、毎回ハラハラ、ドキドキ。大工さんはなおさらだと思います。なんといっても、間違えようものなら、施主が目の前で見ているのですから・・・。


 上棟は昨今では1日で行うのが通例になってきました。それは、プレカットなどでは現場での組み立てが行い易くなっているからです。柱の端部のほぞといわれる部分があるのですが、プレカット製品はスポスポと入っていってしまいますので・・・。それに比べ、金物を使わないで、込み栓と言われる接合部材を一本一本打ちながら上棟していますのでこのお宅は建前に2日間要しました。
 上棟も無事終わり、上棟式、施主様よりねぎらいのお言葉をと手土産を頂き工事中の安全と、無事上棟で来たことを記して「乾杯」。
明日は雨が降りそうなので、屋根を養生して帰ります。


 建て方完了後、貫の本数が設計と違い1本不足していたことが判明。その件を施主と相談し、構造強度を確認し、設計より1本多い2本を追加しました。建築基準法では、貫の耐震性は認められていませんが、今回はプラスアルファとしての耐震貫の施工ですので、重要な部分です。きざみの時にチェックしたのに、人間のやる事はどうしてもミスはつき物。ミスは無いにこした事はありませんがミスしたらその対処が1番大事です。

土壁の施工



無事上棟も終わり、大工工事もだいぶ進んで一ヶ月後これから土壁にかかります。
通常、筋交にて耐震壁を取っていますが、今回のこのお宅は筋交いを一切使わず、基準法上土壁だけで耐震性能を満足させています。
土壁の施工には時間がかかります。今一般に建築工期は3ヶ月から4ヶ月ですが、土壁を採用すると1年程度工期がかかります。


土壁について
土壁は熱しにくく冷めにくい特徴がある。これを蓄熱作用という。
室内の温度変化が緩やかなので、結露しにくい。
また不快感が減少する。
例)土壁の中は梅雨の時期にさらさら、夏にひんやりし、保存に適している。


祝 完成

 土壁と平行し、その他の工事も進んでいるので土壁が終わるとほぼ完成状態です。後はタタミを入れて、建具を入れて、照明器具を付けクリーニングで完成です。クリーニングを行うに従い、今まで養生で隠れていた部分があらわになり、漆喰壁とのコントラストが美しく映えてきます。
 工事完了後、完成建物と図面の最終すり合わせと、検査補修を経て引渡しとなりました。毎回引渡しのときは子供を嫁にやるような気持ちになります。



 この建物は、施主様の好意により、完成建物見学会を行わさせて頂きました。
ありがとうございました。



文:設計管理担当 久保田典明

長い家づくりが終わりましたが、家は住みながら成長していきます。これからが施主様と本当のお付き合いの始まりだと思っております。これからもどうぞ宜しくお願いします。



土壁丸子宿の施工事例

昔ながらの木と竹小舞、土壁の家 
静岡市駿河区丸子 S邸

空間構成



建物に使える敷地の大きさは、南北方向約16m、東西方向約10m。
車1台分の駐車場を確保し、所要室は3LDKです。
 東西の距離が10mしかないのですが、リビングと御主人の部屋・奥様の部屋をそれぞれ南側に向けたいとの事で、リビングが南北方向に長くなりましたが、奥が暗くならない様に、建物中央部にハイサイドライトを設けました。これにより天井から光が差し込み明るさを確保することが出来ています。
 又、平屋の日本住宅は今やめずらしく、地に伏せるような大屋根をイメージしました。

竹小舞+土壁

 今では土壁といっても、ボードの上に土壁を薄く塗ることが一般的ですが、御施主さんのこだわりにから、古来から伝わる竹を編み、それを骨に土をつける工法を採用しています。

土壁・左官の様子

 なぜこの時代に土壁かというと、土壁には、調湿作用や築熱作用や、空気浄化作用、断熱作用があります。まして化学製品を使わない自然に還る健康材料です。
 つい最近までは、土壁の耐震性は認知されなかったのですが、自然素材を見直す昨今の世の中、実験にて数値が出て、土壁を耐震壁に使うことが出来るようになりました。

居住空間へのこだわり

御施主さん、正直な家の会のこだわりは住宅の様々な部分で見られます。

例えば、床の仕上げは杉の無垢板を使用しています。(水廻りはヒノキを使用)無垢板はフローリングより暖かく、腰を下ろしてくつろいだり、素足で歩けばその良さが伝わります。天井も杉の野地板(厚み30ミリ)を化粧でそのまま居住空間に表しています。


写真:大きな吹き抜けとハイサイドライトにより、奥まで陽光が届く。



浴室はハーフユニットを用い、水に強いサワラの木で仕上げています。トイレも老後のことを考え広いスペースを確保しています。


玄関は、壁の一部に黒漆喰を使用し、高度な技術が必要とされる「黒大津みがき」という磨き仕上げにより、空間のコントラストを強めています。


写真:玄関の磨き上げを行った左官職人。

和室の土壁は、「切り返し」と呼ばれる高度な仕上げを施しています。襖や障子の枠は、一般的なものより細い物を使用し、繊細かつ軽やかな印象を与えてくれます。


キッチン

キッチンは大工さんの手作り。(天板は既製品)椅子に座って家事ができるような高さにしてあります。もちろんエコキュート。



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主な営業エリア
中部地域:藤枝市・焼津市・島田市・静岡市(葵区・駿河区・清水区)・牧之原市・吉田町・川根本町
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東部地域:沼津市・富士市・富士宮市